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La Rioja (5)
リオハの赤ワイン |
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PAGOS VIEJOS パゴス・ビエホス
Reserva/1995
ARTADI Cosecheros Alaveses, S.A.
アルタディ
(D.O.C.Rioja)
4,800円~8,000円
《関連商品取扱会社》
・株式会社三国ワイン

(Tomomi)
ボトルがひと回り大きく肉厚で重い。長くて太いコルク栓を抜くや、えもいわれぬ香りが立ち昇る。一口目からして、見事な骨格がわかる。口の中で凝縮された果汁が踊る。ハッカクを思わせるスパイシーな味わいのほか、チョコレートやバニラの風味もしみてくる。樹齢50年以上の古木から摘まれたブドウ果は、みなぎるパワーと肝の座った風格を漂わせる。まだまだ10年の歳月は持ちそうだが、いま飲んでもカンペキ。極上のモノに出会うと、人は寡黙になるというが、ついつい饒舌になってしまいスイマセン。深いのにキメ細かさも持ち合わせている、Maravilloso!!(素晴らしい)な逸品である。"ARTADI" 好きだな、一級品だな。
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ONOMASTICA
オノマスティカ
Reserva/1995
Bodegas Carlos Carre Serres, S.A.
(D.O.C.Rioja)
2,600円
《関連商品取扱会社》
・恵比寿ワインPARTY
・中部貿易株式会社

(Tomomi)
すっごくエレガントな香りがトリエだね。口当たりはサラッとしていて飲みやすいのだが・・・。見た目も味わいもライトだが、少し物足りないかも。マドリードのバルなんかにある牛胃袋の煮込み(Callos)と合わせてみたが、パワー負けしそう。創立100年を超えるボデガだが、この一本に関して言えば、味に対するイメージがいまひとつハッキリ浮かばないのが残念であった。
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MARQUES de ZARABEL
マルケス・デ・ザラベル
Gran Reserva/1995
Bodegas Arizabal, S.A.
(D.O.C.Rioja)
2,000円
《関連商品取扱会社》
・株式会社やまや

(Tomomi)
赤褐色のキレイな色が好ましい。ハーブの香りはカシスか?リコリスか?ほどよい酸味が滑らかにのどを通る。キメ細かいベルベットを思わせる、密でクリアな舌触り。口の中で歯グキに回し咀嚼しても、果実がしっかりとこなれている。強烈な個性はないものの、実に端正である。味も色も透明感があり、ほころびは微塵も感じさせない。甘味もじんわり効いてきて、幸せな気分にしてくれる1本です。
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ALTUN アルツン
Crianza/1997
Monje Amestoy, S.C.
(D.O.C.Rioja)
1,332円
《関連商品取扱会社》
・Cave de Relax

(Tomomi)
紫色はすでに消失している。透明感があり、それでいてほんのりオレンジがかったチェリー色。見た目通り、味も香りもチェリーの芳香がある。それも早摘みの若いチェリーかな。時間の経過とともに、強烈な酸味は次第に落ち着きを見せてくる。デイリーワインとしてはいい。うららかな春の陽光の下、ブランチを広げながら飲むのにふさわしいワインだね。とても溌溂としている。深みを期待する人には、少し物足りないかもしれないけど、いいと思う。ライオンのイラストが目印です。
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PAISAJES パイサヘ IV
Cosecha/1998
Paisajes y Vinedos
(D.O.C.Rioja)
4,800円~8,000円
《関連商品取扱会社》
・株式会社千商

(Tomomi)
ほのかに甘くてスモーキーな香り。そしてエレガントさもあるのだが、メリハリに欠けるきらいがなきにしもあらず(だから、どっちなのかハッキリしろってか…ゴメン!)。重くはないのだが、イメージとしてはモヤがかかったような気分が全身をおおう。ノンフイルターのせいか「グラスの中に混沌がある」なんちゃってね。これは著名なワイン評論家が高得点をつけたワインだが、今回試飲したこの一本に関しては、メリハリがイマイチの感が否めませんでした。シンプルでスッキリしたラベルみたいに、次回はもっといい "Paisaje(風景)"に出会えるとイイな。
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MARQUES de MURRIETA "YGAY"
マルケス・デ・ムリエッタ イガイ
Reserva/1995
Bodegas Marques de Murrieta, S.A.
(D.O.C.Rioja)
2,500円~6,000円
《関連商品取扱会社》
・株式会社ラック・コーポレーション
・株式会社やまや

(Tomomi)
開封後すぐにグラスに注ぐと、いい酸味が立っている。口にすると、雑味もなく穏やか。いまひとつ骨格が見えてこない。ソツなくまとまっているという感じ。すべてがある程度のレベルを保っている点は良しとして、強烈な個性は見えてこない。でも他と違ってればイイというのもヘンな話で、こうした「フツー」っぽいバランスのとれたワインこそ、もっと見直されるべきかもしれない。丁寧な造りですから。
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CASTILLO YGAY
カスティーリョ イガイ
Gran Reserva/1989
Bodegas Marques de Murrieta, S.A.
(D.O.C.Rioja)
5,000円~
《関連商品取扱会社》
・株式会社ラック・コーポレーション

(Tomomi)
実は98年に飲んだ時のノートを見ながら書いていることを、先に記しておきます。上のコラムで "YGAY "につい記したので、ついでといっては何ですが・・・。当時としては高かったと思う。そしてこのラベルの強烈さに思わず手が伸びてしまったのでした。ブラウン系のルビー色。甘味と酸味のグッドバランス。抜栓してなみなみと注いだ最初の一滴から最後の一滴まで、その骨格をゆるめない。歳月がふくよかさを生み、凝縮感を際立たせている。ドライフルーツのような甘酸っぱさとサッパリ系のスパイシーな味わいが、複雑な余韻を心に灯す。強烈なロックフォールチーズなどと合わせると、まろやかさが口中に広がりちょっといい感じ。
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RIOJA VEGA
リオハ・ベガ
Gran Reserva/1991
Bodegas Muerza, S.A.
(D.O.C.Rioja)
3,500円
《関連商品取扱会社》
・重松貿易株式会社

(Tomomi)
薄くて淡いブラウン色を見て、もうパワーを失っているのでは?という危惧を抱いたが、よく熟したプラムのような味の一撃が、己の存在感をしっかり誇示している。確かに若さが持つはちきれんばかりの勢いは保持していないが、甘い芳香とトゲトゲしさのない静謐な味わいは、濃醇を経て枯淡を歩むがごとし。存在そのものがキレイだ。そして静かで快い酔い心地が、慌ただしい日常のリズムを平静へと誘(いざな)ってくれる。
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