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Castilla
y Leon (9)
カスティーリャ・イ・レオン
D.O.リベラ・デル・ドゥエロ/トロのワイン |
日本語のボデガ情報は
こちら |
MIROS de RIBERA
ミロス・デ・リベラ
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MARTIN BERDUGO
マルティン・ベルドゥゴ
Crianza/2002
Bodegas y vinedos Martin Berdugo, S.L.
(D.O. Ribera del Duero)
2,470円
《関連商品取扱会社》
・テオーリアコミュニケーションズ株式会社

(Tomomi)
樽香しっかり、タンニンしっかり。全体に少し濃い目ですが、安定した味わいで、何杯飲んでも味にブレがない。余韻もあるし、キチッと飲みたい人にはオススメの一本。野球にたとえるなら、監督の期待に忠実に応える堅実な2番打者というところか。マチガイありませんよ。
(Noriko)
れんが色に変わる前のガーネットの色合いがいかにもおいしいそう。香りも、フルーティーなアロマより皮革などの動物系のアロマをまず感じます。飲んでみれば、あっと思うほど酸味が大人しく、飲み口は極めてスムーズ。それでもボディがしっかりしているので過不足はなし。
浮ついたところのない、上品でソツのない紳士を思わせます。難を言えば、ソツなくまとまっているぶん、面白みに欠ける嫌いも。すいすいと何杯も飲んだあとで、思わず「so what?」とつぶやきたくなる。そんなワインです。
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RESALTE
レサルテ
Reserva/2000 Vendimia Seleccionada/2004
Bodegas Resalte de Penafiel
(D.O. Ribera del Duero)
《関連商品取扱会社》
・日本未発売

(Noriko)
私が飲んだVendimia Seleccionada 2004は、「ザ・リベラのホーベン」と呼びたくなるガツン系の1本。熟し始めのぶどうを思わせる若々しい香りに、凝縮感のある甘みと酸味。色もいかにもパワフルな赤紫色をしています。まだ渋みもざらっとしている感じですが、後々いい按配にこなれていきそうだなとの予感が十分。
にしても、濃ゆい。濃ゆすぎる。仔羊のアサードや豚の背脂たっぷりの煮込みなんかの強い料理には合いそうですが、体調がよくなければ飲みだれしそう。こってこて系の味が好きな人にはオススメいたしますが。
(Tomomi)
最初に飲んだReserva 2000は、酸味と果実味にアニスやシナモン、コショウなどの香りが野趣を添え、絶妙のバランスをもって胃腑へと滑り落ちる。スーッとする杉の香に特徴があるようです。
一方、2004は最初はインク臭があり、舌に刺激的。トゲトゲしさはあるものの、尖っているいるぶん勢いがある。グラスを重ねても、たぎった感じが変わらずに続く「熱い一本」。翌日いただいても、パワー健在。しかも酸味しっかり。ハモン、チョリソはもちろん、こってりした煮込み料理には相性よさそう。このボデガのカタログは、かなりイメージ写真やコピーを多用した前衛的なもの。やっぱり熱いんだよね。
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QUINTA HINOJAL
キンタ・イノハル
Cosecha/2002
Bodegas Casto Pequeno, S.L.
(Vino de la tierra- Valderas)
1,365円
《関連商品取扱会社》
・岡部貿易株式会社

(Tomomi)
オレンジ色に、クルクル渦巻きの線が描かれたエチケタ。飲むほどに目を回す?なわけないか。香りはさほど立ち上がってこないが、テンプラニーリョの沈着な味わいが口中に広がる。クイクイ飲めるのにほどよい熟成感もあり、デイリーワインとしていただくにはマル。
重厚さを求める人には少し物足りないかもしれないけど、逆に言うなら「じっくり」を望まない人にはむしろ好ましい。コストパフォーマンスがウリのスペインワインも、近ごろは値上がり傾向。そんな中、この会社はスペインワインの輸入に力を入れているようですが、これからも頑張ってほしい。気どらずに、安心して飲みたい向きにはぜひ!
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Paris TRIMINO
パリス・トリミーニョ
Crianza/2002
Paris Trimino Moreno
(D.O. Ribera del Duero)
《関連商品取扱会社》
日本未発売

(Noriko)
非常に好きなタイプのTintoです。薄く透明感のある色合いは、一見クラシックなリオハ風。アロマは意外と若々しいベリー系なのですが、グラスを回すにつれ、バニラやミルクの香りがほんのりと立ち上がってきます。甘みと酸、ほどほどにタニックな感じのバランスがパーフェクト。開栓からしばらく時間をおいても旨みが枯れず、最後の一滴までしなやかな艶っぽさを保っているところがスゴイ。その加減も「どーだどーだ」的な押しの強いスタイルではなく、余裕ある笑みを「ふふっ」とたたえている風情で、いやいや、なかなかどうして。熟成感はしっかりあるのに、フレッシュな初々しさもまた顕在。どこかエイジレスなイイ女を彷彿させる味わいです。
(Tomomi)
透明感のある薄い色合いは、すっかり落ち着いた感じ。実はこのワイン、半年ほどほったらかしにしておいたのですが、そこはリベラの底力。怒りもせず、ヒネくれもせず、穏やかに、寛大に飲み手を笑顔で迎えてくれました。感謝!
気を引くようなこれといった特徴はないのですが、さりげなく自己を主張する。大人ですね。少し物足りないというのはナイものねだりというもの。この静けさが、このワインの確固たる自信なのでしょう。つまみがなくてもいけるし、こってり系の一皿にも負けちゃいない。心にしみいる気になるワインであります。
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7 LUNAS
シエテ ルナス
Cosecha/2002
Campos Goticos
(D.O. Ribera del Duero)
《関連商品取扱会社》
・日本未発売

(Tomomi)
バイオダイナミック農法を標榜する、有機ワイン。カテゴリーは表記していないが、フランス産の新樽で寝かすこと16カ月。樽熟した味わいは、イヤ味のない甘さを生みだし、かつ何かひっかかる感じの渋みもある。これが気に障ると言えば、気に障る人もいるでしょうね。
赤のラベルと黒いスジ模様から、与謝野晶子の「みだれ髪」を連想してしまった。「柔肌の熱き血潮に触れもせで、悲しからずや道を説くキミ」。そんな深刻にならず、熱い私の肌に触ってみてウッフン!と、誘っているかよう。そう、純だし熱い。でもガブガブ飲めそうな分、危ないなぁ。
(Noriko)
ブラックチェリーの凝縮した香り。アロマの印象そのままに、フルーティーな甘みが強く感じられ、飲みやすさに好感がもてます。ただ、口の中に残る渋味がけっこう強いのと、樽香が少々あざとく感じられる点に難あり。まあ、このへんは好き好きですが。この頑固な渋味、果たしてうまくこなれるのかどうか、こなれたときにボディとのバランスはどんな具合になるのか、ちょい疑問に思いました。
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CARRAMIMBRE
カラミンブレ
Crianza/2003
Bodegas Pingon, S.A.
(D.O. Ribera del Duero)
《関連商品取扱会社》
・日本未発売

(Tomomi)
抜栓するや、いい香りが立ち上る。コルクも長くて、まっとう。tinta del pais(テンプラニーリョ)90%、cabernet sauvignon(カベルネ・ソービニヨン)10%。馥郁たるブドウ香が口中に届くや、一気に広がる。アタックもあり、口当たりはスムーズで、余韻として残るタンニンも素晴らしい。熟成した赤果実の味わいとスパイシーさも兼ね備え、実にウマい!
自社農園で収穫されたブドウを自社ボデガでボトリング。誠実に作られている感じがよ~くわかります。
Penafiel にあるMuseo(博物館)近くにあるボデガで、ブランド名はひとつだけ。
口栓に表示された「○」一つがroble 、二つがcrianza、3つがreservaの印。エチケタにはラックに横置きされたボトルの底部が、これも「○」で表示されている。3つの○のうち、金色二つがいま飲んでいるクリアンサというわけだ。ふくよかでスムーズで、優美。完璧なまでの醸しは、久々の快挙かも。
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LIBERALIA CERO
リベラリア セロ
Cosecha/2005
Liberalia Enologica, S.L.
(D.O. Toro)
《関連商品取扱会社》
・日本未発売

(Noriko)
香りがなんとも個性的。一言で言うと香ばしいのですが、樽からくるロースト香ではなくて、バーナーで肉の表面を焼いたときのような軽い焦げ臭、トースト香に混じって「燻りガッコ」のようなスモーク香もほんのり。もうひとつの特徴は後口の潔さ。甘みはなかなかにふくよかで、それを脇から引き立てる酸味もイイ感じなのですが、喉ごしでなぜか“ストン”と落ちるキレがあり、tintoには稀有なキャラクターとして印象に残ります。
とはいえ、全体のまとまり方は決して悪くなく、非常にキュートでチャーミング。香ばしさつながりで炭火焼の肉料理なんかを合わせると、ぴたりとはまりそう。
(Tomomi)
いや~、ビックリしたの何のって。赤い紙にラッピングされていて、これをはがすと、ボトルにはロウの封印、そして麻ヒモ。一本一本がハンドメイドで手が込んでいる。これでもかこれでもかと、ドレスアップしているのです。こんなの初めて!
このボデガのワインは、ネーミングにも凝っていて、この「cero(セロ=0)」を始め、uno、tres、cuatro、cinco などがラインナップされている。スペイン語を少しかじってる人ならお分かりでしょうが、みんな数字なのですね。
さて、味の方はと言えば、これまたユニークこの上ない。最初はぼやけた感じで、何これ?って思ったけど、コーヒー風味があり、キャラメルの味にも近い。とにもかくにも、すっごい印象的な一本。
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