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Castilla y Leon (3)
カスティーリャ・イ・レオン
D.O.リベラ・デル・ドゥエロのワイン |
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VALTRAVIESO
バルトラビエッソ
Crianza/1996
Bodegas Valtravieso, S.L.
(D.O. Ribera del Duero)
リベラ・デル・ドゥエロ
2,800円~4,400円
3.250 pts.
27.61 euro
《関連商品取扱会社》
・ピーロート・ジャパン株式会社
・BUDO YA

(Tomomi)
抜栓すると、皮革や腐葉土のにおいが広がる。はじめは酸味、後から甘みがドッと押し寄せてくる。タンニンは柔らか目だが、少しザラついた感じ。時間を置けば、最初のころほど甘さは気にならない。どっしりタイプと言えなくはないのだが、余韻がイマイチというか、深みがないというか。樽の香りも少しキツイし、正直言って私の好みとはちょっと違うようだ。
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YLLERA
イエラ
Cosecha 1989
S.A.T. Los Curros
(Valladolid)
3,800円~4,400円
《関連商品取扱会社》
・株式会社 成城石井

(Tomomi)
まさにベルベットだ。ドライフルーツ色したキレイでクリアな液体が、なめらかにノドを滑る。といっても、決して単純ではない。微妙かつおおらかな熟成が、口の中に甦り、身体の細胞に染み入る。ほどよい滋味、渋み、うまみが均一に溶け込んでいる。ザラつき、まじり気は全く感じられない。ふくよか!穏やか!豊潤!グッドバランス。美味しさをD.O.で判断するわけじゃないけど、ここは認定地区からはずれてるんだよね。
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ABADIA RETUERTA
アバディア・レトゥエルタ
Cosecha/1995
Abadia Retuerta,S.A.
(Sardon de Duero)
3,500円~4,500円
《関連商品取扱会社》
・ミリオン商事株式会社
・酒のやまいち

(Tomomi)
芳しい甘さと酸味ある果実の香りがプーンと漂う。味わいは決して甘くなく、むしろ苦味とかハッカクとかが微妙に表出し複雑。このボデガはリベラ・デル・ドゥエロに属するが、原産地呼称(DO)に認定されていないため、格付けはテーブルワイン。にもかかわらず、97年の初リリース以来すでに高い評価を得ている。二人の天使が笛を吹く微笑ましいラベルの絵柄は、農園内にある修道院の壁に彫られているレリーフだとか。
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MAURO マウロ
(Vendimia Seleccionada)
Cosecha/1994
Bodegas Mauro, S.A.
(Tudela de Duero)
4,500円~9,000円
《関連商品取扱会社》
・ミリオン商事株式会社
・酒のやまいち

(Tomomi)
抜栓するや、アニス、ハッカク、ホースラディッシュを思わせるスパイシーな香りが部屋に立ちこめる。扱いはテーブルワインだが、世界的に名高いボデガの一本は期待感をいやが上にもかきたてる。酸味もイイし滋味もイイ。少しアルコール分が高い気がする。13.5%か。軽くトーストしたような、チョコレートのような、ビスケットのような。複雑さが味わいに微妙な陰影をもたらしている。沈着であり豊満。どこかの類型でなくまさしくこれがマウロなのだ。かくして余韻もタンニンも、私の心と舌にしっかりと刻まれる。
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TORREMILANOS
トレミラノス
Crianza/1994
Bodegas Penalba Lopez, C.B.
(D.O. Ribera del Duero)
2,200円~3,300円
《関連商品取扱会社》
・株式会社モトックス
・株式会社アルカン
・株式会社イムコ

(Tomomi)
陽光がベランダ越しに射し込む、昼下がり。濃く澄みきったルビーの煌めきが、グラスに美しい影を落としている。力強い果実味がくっきりとしたリズムを刻み、柔らかな酸味がほどよいアクセントを添える。いいワインと出会った日は、心底幸せを感じる。スペイン産オリーブをひと口ほうばると、まろやかな風味がさらに増幅する。ノドでなく、ココロを潤すワインだ。このところ、94年のヴィンテージは当たりが多いような気がする。人間のワザもさることながら、やはり自然のチカラはなにものにも抗しえないことを悟った日の一本です。
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HACIENDA MONASTERIO
アシエンダ・モナステリオ
Reserva/1994
Bodegas Monasterio, S.L.
(D.O. Ribera del Duero)
6,980円
4.200 pts.
《関連商品取扱会社》
・株式会社やまや
・BUDO YA

(Tomomi)
ワインを飲み始めた頃、どっしりしたフルボディのワインにはお手上げだった。いまは反対にもっとしっかりした味わいのものはないかと探している。ホント勝手なものです。で、このワイン、成熟したワインはかくあるべしの見本のような一本。まぎれもないフルボディで、堂々と落ち着きはらっている。聞くところによると、いま期待の醸造家の手になる話題のワインとか。それは抜きにしても、味わいすべての面でガツンときたね。やってくれるよなあ、まったく。
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ALENZA
アレンサ
Cosecha/1995
Condado de Haza,S.L.
(D.O. Ribera del Duero)
63.1 EURO
18,000円~26,580円
《関連商品取扱会社》
・BUDO YA
・株式会社ミレジム

(Tomomi)
樹齢の高いブドウの果実香が強烈にみなぎり、さまざまなスパイスが渾然一体となって迫ってくる。その濃密な味わいはまだまだ保存可能なパワーをみせつける。認定地区をはずれているためテーブルワイン表記だか、レセルバと遜色はない。オーナーのAlejandro
Fernandezがラベルでも語るように、古き良きスタイルを思い出させるワインなのでしょうが、少し濃いというかキツイというか。日本でもせめて7千円以下で買えたらなあ。このクラスのものを飲んでいては家計が火の車になってしまう。
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PINGUS ピングス
Cosecha/1996
Dominio de Pingus,S.L.
(D.O. Ribera del Duero)
7,980円~12,800円
《関連商品取扱会社》
・株式会社ジャパン インポートシステム
・マック・コーポレーション
・株式会社やまや

(Tomomi)
樽の揺りカゴに育まれたアロマが新たな熟成香を身につけ、ほのかに香る。このワインは一部でとても評価が高いが、う~~~ん、上品にまとまっている反面、熱いエネルギーのかたまりが迫ってこない。肉づきはイイのにクッキリした輪郭が見えてこない。一口ごとに風味が変わり、時にだれる。だれない。だれる。だれない。わかんない。まだ熟成に至る成長過程と見るべきか。でも、時間を置くとリコリス、アニス、チョコレートなどなど、独特な味わいが出てきた。いいんじゃないかな。
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